<チャッピー>
きのう、チャッピーが真っ赤なおしっこをしました。
お散歩の歩調もゆっくりで、いつもと違います。
1年前に保護したときは、フィラリアも腎臓も肝臓も最悪で、1ヶ月の命といわれていましたが、
無事に1年3ヶ月が過ぎました。
1月には去勢手術も終わりました。腎も肝もたいした問題はない、と。
気になっていたのはフィラリア陽性のこと。
1年以上にわたり、フィラリア駆虫薬を毎日飲ませていましたが、突然血尿が出ました。
こうなったらあと1週間くらいしかもたない、とも聞きました。
ラッキーさんが、チャッピーを見て、「血尿が出てからすぐに手術をすれば助かるかもしれないよ。うちもやってもらったの、2年前かな」と。
もう11歳、リスクも高い手術だからと、いったんは覚悟を決めましたが、まだ元気そうに見えるチャッピーをあきらめきれず、フィラリア親虫を駆除するための手術をしてくださる病院を探しました。
~ゆりちゃんママとチャッピー~
~ラブちゃんとチャッピー~
とにかくすぐに連れて行かないと手遅れになる、時間との勝負でした。
いくつかあたった地元の病院では、その手術はしていませんでした。
とんさんや関谷さんにご相談をし、ご紹介頂いた都内の病院を目指してとにかく車にとびのり、夕方のラッシュに巻き込まれながら、閉院の7時ギリギリに駆け込みました。
先生の診察を受けると、「即、手術!」となりました。
心電図、レントゲンやエコーをとったあと(チャッピーにスイッチが入り、歯をむき出して唸り出しましたが、先生方は包帯で口を縛り、あっという間に抱え込んで検査をしてしまいました。見事としか言いようがありません)、いよいよ首から器具を入れて心臓の虫を引き出すという緊急手術となりました。
16本のフィラリア成虫が次々とつかみ出されます。
はるさめのようにつややかで長いフィラリア、メスが14本にオス(短め)が2本。
飼い主もオペ室の窓から手術を見学できるようになっていました。
4~5人の先生が横たわったチャッピーに手早く処置をして下さいました。
手術が終わったのは夜の10時過ぎ。
先生方には大変お世話になりました。
チャッピーは何とか命をとりとめることができました。
涙がとまりません。
<大熊太郎ちゃん>
一方で、遠くへ行こうとしている命があります。
ANJシェルターの大熊太郎ちゃんです。
足のもつれに気づき、すぐに病院へ連れていき、インターフェロンと血液検査をしました。
1階検疫室に移して隔離しています。
日に日に弱っていくようで、水とad缶を口に含ませても嫌がります。
伝染性腹膜炎FIPにほぼ間違いないとの診断です。
(血液検査の結果、数値としてはグレーゾーン、でも症状はFIPの典型。)
ストレスを与えず、ゆっくり静かにさせてあげたいと思います。
保護されたアニマルエイドさんにご報告しました。
大熊町の太郎ちゃんの飼い主さんがみつかったそうで、そちらにもご連絡をお願いしました。
私たちCAPINのメンバーも、この活動をしながら、どうしても助けられない命に直面することがままあります。
看取りのつらさに慣れることは決してありません。でも、覚悟を決めて、
次の子の治療や病気の発見にこれを活かそうと努力しなければと思っています。
泣いている場合ではない、獣医さんを頼るだけでなく私たちが見る目をもっと養っていかなければならないだろうと感じます。
* * *
やるべきことは山積しています。
日々の世話の合間を縫ってなんとか活動を進めていても、
病気の子が出れば身動きがとれずに時間が経っていきます。
電話相談へのレスが遅れていること申し訳ありません。
人手と時間が圧倒的に足りていません。