7月12日(日)、警戒区域に入りました。
そのさい、小高区小高で放浪犬2匹を発見、しっぽにけがをした大型犬を保護しました。
大型、首輪なし、茶色、オス、未去勢。
仮称、ハチ福。肉付きは悪くありません。
もしも飼い主さんが現れずに新しい家族をさがすことになったら
保護時にいっしょだったピオ・エミリアさんが里親になって下さることになりました。
当日は間に合わず、
翌日の保健所でのスクリ-ニング結果は0.3 kcpmでした。
4月はじめのレスキューでは、人間が1で犬猫は2~3、トリは4あたりでした。
3ヶ月前と比べて今は線量がだいぶ下がっているとのお話でした。
除染の必要はまったくありません。
飼い主さんがみつかるまで、大切に保護預かりを致します。
今は怪我治療とワクチン接種、回虫駆除などのために福島の獣医さんのもとで入院中です。
週明けに南相馬へお迎えに出かけます。
まだ、数千頭が残されています。
この子はラッキー。
いっしょにいた中型のわんちゃんを捕まえることができず、気になっています。
Oさんの手から食べたのに。ケージがもうひとつあれば。
立ち入り許可証の市役所への返却が17時までだったので、泣く泣く、水とフードを置いて警戒区域を出ました。
警戒区域の写真の公開を禁じられているので、残念ながら掲載ができませんが、
公用車に先導されて牛舎もいくつか見せて頂きました。
牛舎のなかには牛たちが折り重なって息絶え、少し離れた草むらには震災後に生まれて育ったと見える子牛の亡骸がぽつりとありました。最初に母牛が亡くなり、子牛はどこにも繋がれていなくても、どこにも行く場所はなかったのでしょう。
この子たちの姿を忘れません。
やるべきことを淡々とやるしかありません。
警戒区域にともに入ったピオ・デミリアさん(ジャーナリスト・弁護士)、ピエルパオロさん(チェルノブイリ写真家)と、市内の中華料理店で晩ご飯をごいっしょした桜井市長さん。
長年の市民活動のなかで精神的に相当鍛え抜かれてきた、鋼鉄のような精神力。
そしてバランス感覚。山猫とは長年の親友です。
早朝ランニングのため朝が早いから、とさらり帰られました。